歯磨き粉とウィルス

界面活性剤って?

 石鹸や洗浄剤には含まれる界面活性剤という汚れを落とす働きの成分が入っています。
 この成分は、ウイルス表面の二重の膜を破壊して、ウイルスを死滅させることも知られています。

歯磨き粉にも入っている

 この界面活性剤いろいろなものがありますが、一般的な歯磨剤にも含まれているものがあります。
 ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)が代表的で、泡を立てるために入れられています。

 これがウイルス対策効果があるのではないかと、実験したところ、99.99%以上のウイルスを死滅させる効果が認められました。


 面白いことに SDS含有の歯磨剤は、同じ濃度のSDS単独の水溶液よりもウイルスを死滅させる効果が高いことも分かりました。

 この結果は試験管内の実験によるものであり、実際の口中でのウイルス不活化効果を保証するものではありませんが、ウイルス感染対策としての歯みがきも大切なことだとわかりました。

今後も過度に恐れることなく、歯磨きをして頂ければと思います。