妊婦歯科健診のすすめ

妊娠性歯肉縁

‌ 歯と歯の間の歯肉が赤く膨らむのが初期の変化です。女性ホルモンのバランスの変化により発症します。妊娠2,3か月から始まり8か月頃まで増悪しますが,9か月になると減少しはじめ,出産すると自然に軽快していきます。ただし、病変が進行すると歯周炎へと進行してしまう場合もあります。
 ある研究では、進行した歯周病の妊婦さんは、早産・低体重児出産の危険率が7.5倍,初産の母親で7.9倍と言われています。どのように影響するかの詳細については,明らかにされていない部分も多いのですが,歯周病原細菌の子宮内への移行、歯周病のお口の中で発生したサイトカイン(炎症、発熱、血圧上昇をおこすもの)が子宮・胎児胎盤に影響することなどが示唆されています。

妊婦歯科健診

 前橋市では「妊婦歯科健診」が行われていて、当医院でも受け付けています。健診料は無料です。詳しくは、こちらをご覧ください。

前橋市以外の方も健診をおすすめしています。

受診の際には、電話でご予約お願いします。℡:027-233-0118

 受診のめやすは妊娠16週から27週です。(注意)この期間以外は医師に相談の上、受診してください。

 妊娠中期への歯周治療は安全であり,妊婦の歯周組織の健康回復のためには有効です。
 赤ちゃんのためにも健診に来てください。