12歳児DMF歯数 過去最低を更新

DMF歯数とは?

 DMF歯数とは、むし歯を経験した歯の数を意味する歯科用の用語です。
 「D」decayed(むし歯)「M」missing(抜歯された)「F」filled(治療された)いう意味があり、1人当たり今まで虫歯を経験した歯の数を表します。

DMF歯数は減少しています

 令和3年度学校保健統計調査の速報が7月13日、文科省より公表され、12歳の永久歯の一人当たり平均むし歯(う歯)等数は0.63本で、令和2年度より0.05本減少し、過去最低を更新しました。昭和59年度の調査開始時の4.75本以降、減少を続けています。
 0.63本の内訳は、喪失歯0.01本、むし歯0.62本(処置歯0.39本、未処置歯0.23本)。令和2年度は喪失歯0.01本、むし歯0.67本(処置歯0.42本、未処置歯0.25本)で、32年前の平成元年度は喪失歯0.04本、むし歯4.26本(処置歯3.05本、未処置歯1.21本)でした。

すべての年代でむし歯は減少

 むし歯になった子供は幼稚園(5歳)が令和2年度の30.34%から26.49%に、小学校(6〜11歳)が40.21%から39.04%に、中学校(12〜14歳)が32.16%から30.38%に、高等学校(15〜17歳)が41.66%から39.77%にそれぞれ減少。全ての学校段階においてピークだった昭和40〜50年代より減少傾向が続いています。